OPTCOM 2010年4月号
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【特集Part1】OFC/NFOEC2010レポート
各社が競うコヒレントディテクション技術の到達レベル
光通信業界のメインイベントとなっているOptical Fiber Communication Conference and Exposition(OFC), the National Fiber Optic Engineers Conference(NFOEC)2010は、3月21日～25日の日程で、米国カリフォルニア州サンディエゴのコンベンションセンタで開催された。
会議のトピックは、昨年に続いて100Gであることは間違いないが、今回は各研究機関が「コヒレント」技術の完成度、到達点、要はどの程度実用に近いかを競った。展示会場では、伝送実験に使用したコヒレントディテクション装置をFPGAデザインの段階で持ち込み、デモンストレーションするコンポーネントベンダも見られた。FPGAで設計している段階では、「装置」と呼ぶに相応しいサイズだが、これをASICにテープアウトすることで、トランスポンダに収まるワンチップになると言う。
会議のクライマックスは、ポストデッドラインペーパー(PDP)の発表。今回は、投稿数126のうち、38件が採択され、4つのセッションに分かれて発表された。この中には、「コヒレント」のセッションを設けられているが、伝送実験のセッションもコヒレント技術に依存したものが多いため、PDPの半分は「コヒレント」色に染まっていた。
これに先だって行われたレギュラーの口頭発表は、投稿数が1025件、採択数は招待講演、チュートリアルを含めてトータルで477件。前年はこれにより100件程度多かったので、大幅減少と言える。また、ポスターセッションも今回は126件となっており、前年は180件だったので、これも大幅減となっている。地域別に見て、口頭発表で北米が約1/3、EU、APACが1/4前後。ポスターセッションは、逆にEUやAPACからの発表が増え、それぞれ40%前後となっている。
今回の参加者は、主催者発表によると、前年より200人ほど増えて9700人。出展社は500以上ということだったが、1月26日現在の「バイヤーズガイド」には、400弱の出展社しか掲載されておらず、展示会場も通路が広々ととってあり、出展社減少の印象は否めなかった。
とは言うものの、100Gbps市場に向けて出展社各社の士気は高く、40G、100G、パラレルの120G、160Gなど、市場拡大を見込んだ製品展示で競っていた。
【特集Part2】遠距離データセンタのメリットと課題
PUE1.2を目指す寒冷地データセンタ
日本のデータセンタが本格化するにあたり避けて通れないのがPUEの問題だ。PUEはデータセンタ全体の消費電力をサーバなどのIT機器の消費電力で割った値なので、この数値が低いほど、IT機器の冷却等に掛かる電力の少ない、電力効率性に優れたデータセンタとなる。現状、GoogleやSunなどのデータセンタがPUE1.2であるのに対し、日本のデータセンタの多くは約2.0と言われており、グリーンの観点、運営上の電力コストの観点からも、その改善は注目されている。
PUEを下げる為の解の1つとして以前から言われていたのが、寒冷地、例えば山や北海道にデータセンタを構築し、フリークーリングなどを活用することだ。
今回は、データセンタに対する各国の政策、寒冷地データセンタのメリット、遠距離データセンタの課題を探ってみた。
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| ITEM NAME | OPTCOM 2010年4月号 |
|---|---|
| ITEM CODE | OPT201004-f～OPT201004-m |
| PRICE | 1,395～16,744 円（税込） |
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