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【特集1】ケーブルテレビショー2008に見るインフラ市場動向
ケーブルテレビに関する、国内最大のコンベンション「ケーブルテレビ ショー2008」が19日(木)〜21日(土)の期間、東京ビッグサイトで開催された。主催は日本ケーブルテレビ連盟と、日本CATV技術協会。会場では、アナログ放送の停波に向けたデジタル化の推進、DOCSISを使ったHFCによる高速インターネット、CATVインフラ網の光化、地域WiMAXといった、同業界で話題の分野に関する取り組みや製品が多く見られた。
今回の特集では、CATVのインフラ構築に関係するハードウェアゾーンの様子をレポートする。
【特集2】次世代移動無線通信の最新技術と市場展望
商用サービス開始目前のモバイルWiMAX
総務省の情報通信統計によると、日本国内のブロードバンド契約数は約2875万加入(昨年度末現在)であるのに対し、公衆無線LANアクセスサービスの契約数は約686万加入(同)と大きな差がある。しかし、無線でもFTTH並みの伝送速度を出せるブロードバンドサービスが誕生すれば、この差は埋まっていくに違いない。
WiMAXについては、日本ではYOZANが2005年から50GHz帯によるWiMAX事業を行っていたり(今年6月をもって同社は事業撤退)、海外でも既に固定ブロードバンドのラストワンマイル的に利用されているので、次世代無線通信とは言い難い部分もある。とはいえ、WiMAXで利用される、周波数の利用効率を今まで以上に高める直交周波数分割多重(OFDM)技術や複数アンテナで空間多重による伝送速度を向上させるMIMO(Multiple Input Multiple Output)の技術などは、これからの次世代無線通信システムの主流になることは間違いない。
モバイルブロードバンドの実現を目指す携帯電話
総務省の統計によると、日本国内の携帯電話の契約者数は1億加入を超え、うち約83%が第3世代(3G)といわれる方式を利用している。
第3世代の携帯電話方式は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)が策定したW-CDMAと3GPP2が策定したCDMA2000 1xが存在するが、どちらもCDMA(Code Divison Multiple Access:符号分割多重接続)方式を採っている。
CDMAは、広帯域を求めるが全てのセルで同一の周波数を利用でき、周波数の利用効率を高められる。これによりデータ通信速度は第2世代より向上したものの、それでも数百Kpbs程度である。そこで、いわゆる第3.5世代では、W-CDMA、CDMA2000 1xそれぞれの拡張形であるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)や1xEV-DO(Evolution-Data Only)を導入し、10Mbps位までスピードアップさせている。昨年、携帯電話オペレータとして新規参入したイー・モバイルは、事業開始時から HSDPAを採用している。次世代携帯電話といわれる第3.9世代、第4世代ではさらに高速化され、ついに無線ブロードバンドと呼べる域へ達しようとしている。
携帯電話のデータ通信にも定額制サービスが普及し、トラフィック量の増加が予想され、今まで以上に広い帯域が求められる。そのため、次世代携帯電話では WiMAX同様、CDMAよりもマルチパス(電波の反射・回析による受信品質の低下)耐力の高いOFDM方式が採用されている。
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ITEM NAME | OPTCOM 2008年7月号 |
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ITEM CODE | OPT200807-f~OPT200807-m |
PRICE | 1,395~16,744 円(税込) |