【見どころ】
(1)「注目すべき高機能プラスチックフィルムの動向」に関し、安田ポリマーリサーチ研究所の安田武夫氏に、現在上市されている主な高機能フィルムの概要や、最近の展示会で紹介された新規高機能フィルムやその応用製品を写真中心に紹介して頂いた。項目別で紹介すると、「ハイバリアフィルム(パッシブバリアフィルム:①樹脂系、②ナノコンポジット系樹脂コート、③透明蒸着)」「各種光学用フィルム」「透明性導電フィルム」「その他の高機能機能フィルム」および最近の展示会で紹介された高機能フィルム等のベースフィルムに関して、写真中心で取り上げられており、最近の“高機能プラスチックの動向”を掌握することができる。
(2)三菱レイヨン・大竹研究所の安川隼也氏に、「バイオ原料からのアクリレートモノマー製造プロセス開発事例」を通して、バイオマスエネルギーの利用例に関しての解説を頂いた。同氏曰く、「…同社グループの中長期的な開発方針の一つとして、“環境配慮型のプロセス”として、バイオマス原料からのメタクリレートモノマー製造を目的とした技術開発等を行っている。…」(中略)「バイオマス由来の原料を用いて化学品を製造する場合、より効果的に環境負荷低減やコスト削減をするために、原料の化学構造を活かした反応で効率よく変換することが重要である。」と強調する。以下、項目をピックアップすると、「バイオマス由来アクリレートモノマー製造工程概要」「マイクロリアクタの適用」「マイクロリアクタを適用した気液酸化反応」「スケープアップを目的とした検討」「ベンチスケール検討」そして、「“今後の展望”:マイクロ化学プロセスは、その特長を生かすことによってバイオマス変換技術の進歩に大きな影響を与えるポテンシャルを持つといえる。」等を解説している。
(3)産総研・環境管理技術研究部門の加茂徹氏に、特集の一つ“廃棄物の資源回収技術“に関し、「使用済み工業品からの資源回収技術」の解説をして頂く。ここでは、「使用済みの電気電子機器や自動車などの既存の工業製品や、普及に伴って今後大量に使用済み製品の排出が予想される太陽電池や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の現状を解説するとともに、最近注目されている化学的手法を用いた資源回収技術の概要」に加え、このような資源回収では、さまざまな手法が試みられている。例えば、「燃焼法・触媒燃焼法」「熱分解法」「ガス化技術を用いた方法」「液化技術を用いた方法;水素供与性溶媒を用いた液化法、超臨界溶媒を用いた液化法、エステル交換反応を利用した液化法」等を取り上げている。
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ITEM NAME | 化学装置 2015年4月号 |
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ITEM CODE | PAP201504-f~PAP201504-m |
PRICE | 1,848~22,176 円(税込) |