【見どころ】10月号では、特集Ⅰは、『新エネルギー産業で活躍する化学技術』を企画し、ここでは、バイオマス、地熱、風力、等で活躍する化学技術などを紹介。また、特集Ⅱでは、『2014年化粧品の市場動向を探る』を企画し、“第5回 化粧品開発展「COSME Tech 」”に併せ、その見どころ・参加企業リストおよび、同市場の動向などを紹介。
■今月号の見所
ユニークな撹拌技術の理論を紹介しているのが、今月号1本記事の『羽根の無い遠心式撹拌機と適用例』((株)IPMSの富岡泰充氏)である。
氏曰く“最近の撹拌技術の流れ―撹拌技術における課題と展望”の項目では、「撹拌機は食品・工業分野等、主に異種流体(物質)を均一に混合するために使用されている。一般的な撹拌機では、羽根を有する撹拌体を高速回転させることで流体を撹拌し混合を行う。このような撹拌機は一般的に、汎用性が高く、短時間での均一化が可能であるという特徴を持つ。しかし、羽根を用いた撹拌機の場合、特に高速回転時においては、羽根先端でのせん断やキャビテーションの発生による流体への影響の恐れがある。そのため、対象流体によっては、運転が制限される。また、周囲への流体の飛散や、羽根自身の損傷および、羽根による撹拌層内壁の切削による金属くずの混入や、回転抵抗による高消費電力が問題になっている。これまで、撹拌機に関する研究については、混合性の評価や、数値解析による評価、また新規撹拌機の開発など、最近でも活発に行われているものの、基本的には羽根を有する形式のものがほとんどである。これは、羽根を有さない場合、撹拌性能が著しく低下することに起因していると考えられる。一方、これらの問題を解決するために、現在、遠心力を利用した、羽根を有さない形式の撹拌機『エムレボ』の製品化が行われている。羽根がない場合、せん断やキャビテーションによる流体への影響が少ないことや、構造を比較的簡単にすることが可能なため、損傷が少なく維持・管理が容易であること、また、飛散が少ない、省エネルギーなどの効果が期待される。」と力説している。
従来の羽根式との撹拌性能が一覧表として、また経済性、各分野での市場性などが適用例加味した形で、取り上げられている(乞うご一読を)。
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ITEM NAME | 化学装置 2014年10月号 |
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ITEM CODE | PAP201410-f~PAP201410-m |
PRICE | 1,848~22,176 円(税込) |