化学装置 2014年8月号

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【特集】水処理技術と水ビジネスの最新動向
-最新処理技術と上下水道、工場(産業)排水の現状-



【総論】


水処理技術の最新動向と水環境改善へ向けての課題

横浜国立大学 徳村 雅弘、東洋大学 川瀬 義矩

水処理技術の情報発信の場として
-第7回世界水フォーラム情報-

日本水フォーラム 浅井 重範

省エネと省スペースを実現した
オゾン発生器の上水高度処理への適用

東芝 中嶋 可南子

排水処理施設の維持管理費の削減と
ニアーゼロエミッション化への実現

ユニテク 阪野 昇

水道水からベンゼンが検出、そのベンゼン分解の一考察

環境・エネルギー化学アドバイザー(EECAd) 村田 逞詮

油脂含有の脱水とコスト削減

ヘリオス 川合 統太

配管腐食調査と防食対策

ダイダン 田中 法幸、佐藤  茂

【一本記事】


オープン計装システムEOCS

協立電機 清水 俊治

有機合成化学による二次電池用電極活物質の開発現況と展開

愛知工業大学 森田 靖、西田 辰介

◇新化学化時代◇


〔1〕疎水性界面フェントン反応生成物、四価鉄イオンの生成メカニズム/
〔2〕フェントン法・疎水性界面に生成する四価鉄2価イオンの効用-ヒ素、リン除去の“共沈剤”-

環境・エネルギー化学アドバイザー 村田 逞詮

□巻頭言□


シニア・ケミカルエンジニアが舞台に上がる時

SCE・Net 安全委員会 小林 浩之

○技術トピックス○


旋回気流乾燥装置“トルネッシュドライヤー”

奈良機械製作所

全く新しい発想から生まれた「浸漬搖動式粒子捕捉装置」

三協技研工業

【連 載】


安全談話室

化学工学会 SCE・Net 安全研究会

プラントエンジニアリング・メモ

エプシロン 南 一郎

粉体プロセス組み立ての留意点

フルード工業 小波 盛佳

環境改善・環境経営ベストモデル構築による事業グリーン
イノベーションへの取り組み

露木生産技術研究所 露木 崇夫

図解 化学装置-粉砕機-

東洋大学 川瀬 義矩

化粧品の材料設計-基礎から応用まで-

近畿大学 鈴木 高広

技術者のための創造力開発講座

飯田教育総合研究所 飯田 清人


そのほか、P&PInfo.,情報ファイル,セミナー情報,コラム,次号予告など。


■今月号の見所
【見所】①
連載の「プラントエンジニアリング・メモ」第82回(エプシロン・南一郎氏)では、“スチームトレース配管まわりの設計”の解説がなされている。南曰く、「プロセス上の要求からプロセス流体が流れる配管内の温度保持や凍結、凝固防止が必要な場合に、配管の外側にスチームによる加熱配管が行われる」。と。今月号では、このスチームトレース配管の留意点――①スチーム供給ヘッダーおよびそのサイズ,②加熱配管(トレース方式、加熱配管の啓、エキスパンジョンループ)等が紹介されている。

【見所】②
“新化学化時代”を標榜している、EECAdの村田逞詮氏。同氏は、フェントン反応による水域の難分解性有機化合物の酸化分解研究を鋭意推進している。その成果事例として、ここでは、四価鉄2価イオンの効用としてのヒ素解毒、リン除去の共沈剤の解明について紹介している。また、特集の方でも「水に可溶なフェノール比べ、水に不溶の“ベンゼン”に関して、その分解する方法、分解手順など、分解処理対策の一考察」が行われている。水浄化システム技術に興味を持たれる方々の参考になる解説記事といえる。

【見所】③
 安全で軽量な高性能二次電池の需要が近年ますます高まっている。そこで、今月号の一本記事では、そのホット情報として、「有機合成化学による二次電池用電極活物質の開発現況と展開」(愛知工業大学・森田靖、西田辰介の両氏)を取り上げてみた。森田・西田両氏は、レアメタルを使用しない方法にて成果を上げている。最大の特徴に関しては、両氏は「分子レベルからの新規かつ独創的な有機電極活物質の創案と、その具現化を可能にする精密有機合成に立脚している点である。本研究から、有機分子を用いた二次電池の性能は、有機化学的手法より分子レベルからの向上が可能であることが実証され、リチウムイオン二次電池に代わる新たな高性能電池の第一歩が踏み出された。有機分子の開発は、特定の国に偏在する希少元素(レアメタル)を利用せず、ほぼ有機合成技術のみに依存していることから、他国への資源依存度の低い先端技術の創出に大きく貢献できる。」と強調している。さらに、著者らは、すでに有機活物質に特化した最適部材の選定や、バインダーレス化およびエネルギー密度の向上を狙った具体的な手法開拓に着手しているという。詳細は本文を参照頂きたい。




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