化学装置 2014年5月号

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【特集】粉体技術のイノベーション



【特設記事】


除染技術~物理分離・分級と土壌添加による低温加熱の有効性

東北大学(多元研)張 其武,桐島 陽,佐藤修彰,齋藤文良

【総論】


粉体技術の基盤構築とイノベーションへの展開

大阪大学 内藤牧男,近藤 光

微小ビーズ対応ミルにおけるナノ粒子の分散技術

院去 貢

乾式気流粉砕機 サイクロンミルとドーム型サイクロンでの
サブミクロン回収

静岡プラント・戸田泰寛

鉄ナノ粒子分散MR流体の製造とそのデバイスへの応用

栗本鐵工所 福井武久,野間淳一

流体流れ(Taylor flow)を利用した新概念反応機「LCR-シリーズ」

ユニテクノロジー 近藤康正

粉体の成分計測の現状-可視・赤外ハイブリッド形多成分計測-

チノー・田辺 歩

【巻頭言】


英語一恥あれこれ

日本粉体工業協会 辻  裕

○技術トピックス○


3D-BricsPIPE

カノンインベンション

粒子径分布測定装置「NANO-flex R」と流動電位(ゼータ電位)測定装置「Stabino R」

日機装

【一般記事】


3D-CADを利用した実験プラントの設計・製作

旭テクネイオン・原田 始

【前号特集関連記事】


プラスチック系複合材料のリサイクル〈下〉(FRPの再資源化)

東京医科歯科大学 宮入 裕夫

【連 載】


プラントエンジニアリング・メモ

エプシロン 南 一郎

液体清澄化技術 Q&A

横浜国立大学 中村 一穂

技術者のための創造力開発講座

飯田教育総合研究所 飯田 清人

技術経営の倫理とリスクマネジメント

元 花王・美濃 順亮

環境改善・環境経営ベストモデル構築による事業グリーン

露木生産技術研究所 露木 崇夫

そのほか、催物案内,情報ファイル,P&PInfo.,コラム,新刊案内,次号予告など。


■今月号の見所
【見所】
一本記事の『3D-CADを利用した実験プラントの設計・製作』(原田始氏)では、1.プラント設計・製作における3D-CADの利用、2.設計・製作での3D-CADの適用事例、3.3D-CADの利用メリット(1.計画段階、2.基本設計、3.詳細設計、4.納入図書、5.VirDSE(VRソフト)の組み合せ)、4. 3D-CADによる効率化および経済性など(①モデル作成手順ルールの構築、②テンプレートの作成、③ファイル管理規定、④危機のテータベース化、⑤打ち合わせでの工数・経費削減、⑥ユニット化・プレファブ化により工数削減)などの解説がなされている。最後の「5.まとめ」 として、「3D-CADというツールが手軽に使えるようになった現在,三次元のものを三次元で表現することで、瞬間的に形や構造を理解させ、それを見るものに正確なイメージとして伝えることが可能である。」と指摘している。特に、VRソフトと3D-CADとの組み合わせにより、三次元モデルデータを利用し、プラント内のバーチャルリアリティを実現、同空間内を自由に歩き回りながらの検証ができるなどが紹介されている。誌面では、「梯子の上り下り」「階段の上り下り」「質感設定」などが静止画ではあるものの、容易にイメージができるので、実際の3D-CAD本体での利用では、もっと迫力が伝わるのではないかと推察される。



【見所】
今月号の特集は『粉体技術のイノベーション』である。総論の「粉体技術の基盤構築とイノベーションへの展開」(内藤牧男氏ら)では、最近の“粉体”の果たす役割の拡大ぶりを取り上げている。まず、「1.はじめに」では、「個体粒子集合体としての粉体は、先端から基盤に至るまでのほぼあらゆる産業において用いられている。また、粉体技術によるイノベーションを必要とする産業はボーダーレスに広がっており、その市場規模も無限に広がっている。例えば、ライフサイエンスの分野では、薬物送達システムなどに対して、粒子の構造制御、すなわち、「粒子設計」が目的とする製剤を開発する上で重要な役割を担っている。また、エネルギー分野においても、粉砕技術の高度化によるシェールガス、石炭などの資源の有効確保に加えて、二次電池、燃料電池、太陽電池などに対しても、粒子並びにその集合体である粉体の構造制御が、その性能向上のブレークスルーに繋がる基盤技術として注目されている。」と指摘する。本文では、まず、ナノ粒子を含めた粉体の持つ基本的な特性とその取扱い方について、その概要が述べられている。そして、後半では、これまで述べられた基礎的視点を踏まえ、粉体技術の今後の発展の可能性について、粒子、粉体の構造制御による新材料開発への展開を事例として外観がなされている。ここでは、「2.粉体の特性とは?」「3.粉体特性に影響する因子」「4.粉体の付着性を制御する」などが紹介されている。さらに、「5.粉体のイノベーションに向けて」では、「粉体技術を用いた材料開発を加速するためには、粉体を構成している個々の粒子と、その集合体である粉体の構造を高次に制御することが不可欠である。そして、これらの二つの構造制御を連携させることにより、目的とする機能を実現するための材料の構造設計が可能になる…。」との解説がなされている。さらに、「6.終わりに」では、これらの解説記事が、モノづくりのイノベーションを目指す研究者・開発者への“考えるヒント”になれば幸いであるとしている。本文は仕上がり9頁での特集テーマ;総論解説になっている。ご一読を乞う。




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