■今月号の見所
Ⅰ.【連載】 『知っておきたい微粒子をめぐる世界⑭』の種谷真一氏は、学習のポイント=見所として、「食品によって、破砕され、消化され、分子オーダーまで変化し、消化管で、栄養素として、吸収される。まず、口腔で「ざらつき」を感じる微粒子を論じ、香料の効率良い、微粒子吸着や栄養素のナノカプセル化で吸着部位へ運ぶ方法など。」について、言及している。
特に、今月号では、機能性食品と粉砕、ココア粒子とチョコレート、ナノカプセル食品、マイクロカプセル食品などについて解説がなされている。
Ⅱ.【特別寄稿記事】 CO2排出量を削減できるバイオマス利用技術として、『バイオマス樹脂の容器・包装と自動車部品への使用拡大』では、恵谷資源循環研究所の恵谷浩所長は、バイオマス樹脂の分類に関して、「自然環境中の微生物により分解して、水と二酸化炭素あるいはメタンになるという特性を持つ生分解性プラスチックが、ごみ問題の解決を期待して開発された。このようなプラスチックには、微生物産生系、天然系、化学合成系があり、前2者はバイオマスを原料としており、バイオマス樹脂とも呼称されている。化学合成系では、原料がバイオマスで、バイオマス樹脂と呼ばれるものと石油を原料とするものとがある。」 一方、「天然系と化学合成系には、石油由来成分とバイオマス由来成分をブレンドしたリ、化学合成等をして、製造されるものもある。またバイオマス樹脂には、生分解特性のないものもある。」と指摘し、本稿では日本製鋼所が手掛けた、メタン発酵技術開発の事例―①生ごみメタン発酵装置―生ごみの処理フローチャート例、②メタン発酵実証プラント;乳牛糞尿の処理フローチャート例」での、解説がなされている。
また、商業生産されているバイオマス樹脂一覧、バイオマス樹脂性容器・包装を使用した飲料・食品の商品例一覧、バイオマス樹脂性容器・包装した食品以外の商品例及び自動車例一覧等が取り上げられ紹介されている。
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ITEM NAME | 化学装置 2013年6月号 |
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ITEM CODE | PAP201306-f~PAP201306-m |
PRICE | 1,848~22,176 円(税込) |