■特集の見所
1:全体
『化学装置』では2012年11月号において11月28日(水)~30日(金)に東京ビッグサイトで開催される『国際粉体工業展東京2012』に合わせ「特別企画:粉粒体機器・装置誌上見本市2012」を、また、11月14日(水)~16日(金)に同所で産業のグリーン化を目指して開催される『グリーン・イノベーションEXPO2012(ECO-Manufacture,グリーン・マテリアル、水イノベーション)』に合わせ「グローバル競争時代での『グリーン・イノベーション』の在り方を探る」を特集企画しております。
この特集では、環境、省エネ、節電、水処理、リサイクル技術に焦点を当て、最新の水循環システムの構築をはじめ、リサイクル技術、省エネルギーなどの環境を取り巻く技術的動向を取り上げております。
2:特集の一つを紹介
UF膜と2段RO膜法による産業排水のリサイクル(日本ワコン・清水健氏)の「はじめに」より
「産業排水の中でも環境負荷の高い表面処理排水は,酸,アルカリ,金属イオン,界面活性剤,有機溶剤,塩分などを含む。これらの排水は,通常,凝集沈殿処理して公共水域に放流される。凝集沈澱処理では金属イオンの大半が除去できるが,排水の組成が変動すると処理水の水質が安定しないという欠点がある。これを改善するために,凝集沈澱処理水をろ過してから減圧蒸留すると,金属イオン,塩分などが確実に分離できるため公共水域に安定した水質の処理水が放流でき,環境負荷を低減することができる。蒸留工程では水道水程度の水質の冷却水を大量に使用するため,かなりの経費負担となる。下水道に放流しなければならない水質の減圧蒸留水をさらに処理し,冷却水として再利用する技術が開発できれば,排水がなくなるうえに上下水道料金の節約となる上,水質汚濁防止にも貢献できる。
本稿では,下水道に放流している中和凝集処理水を減圧蒸留後,低圧RO膜と高圧RO膜で2段処理し,処理水をUVオゾン酸化処理してリサイクルする事例1)について述べる。
本稿記載の内容は広範囲の産業排水の処理に対応できる。」と。
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ITEM NAME | 化学装置 2012年11月号 |
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ITEM CODE | PAP201211-f~PAP201211-m |
PRICE | 2,500~23,760 円(税込) |