(1)今月は、食品製造における異物混入問題の特集です。食品の製造現場ではわれわれの想像を遥かに超える品質管理の厳しさがあります。口に入るものだから、一度事故を起こせば間違いなく企業は命取りになる。異物混入はいくら注意してもし過ぎることはありません。本特集では、体験談を交えつつ食品容器への昆虫混入対策ですとか、手洗い励行に使うべき不良ゼロ対策の基本技の平明な事例解説などでまとめられています。食品分野に関わる方々のモノ作りを進めていく際のヒントになれば幸いです。
(1)(2)わが国の多くの人が飲料水、特に美味しい水にこだわりを見せています。スーパーマーケット、コンビニではPETボトル(含むウーロン茶、日本茶等)がかなりのスペース占めています。また、市街地などでの道路脇には、缶コーヒー、ドリンク類に加えて「ミネラル水」が設置されている自動販売機をしばしば目にします。子供の頃は水道水の蛇口からそのまんま飲んでもあまり気にしなかったけれども、ある時から家庭には、蛇口に浄水器を取り付け、お湯を沸かすようになりました。わが国の水浄化産業に関わるメーカー各社が鎬を削りつつ、ろ過技術が広く一般家庭にまで普及してきたわけです。今後とも「水ビジネス」増大の一途をたどる数少ない成長分野とみられております。特に、今月号の一本記事の宮入裕夫氏の記事はさらに、スケールが拡大した話題として「淡水化技術と化学プラント」について解説してもらいました。こうした、わが国の得意分野の水ビジネスで、海外(例えば、中近東、東アジア等)への「おいしい水」の売り込みに力を入れていけば、ふたたび日本の復権が巻き起こるのではと期待が寄せられます。一読され、共感をしてくだされば幸いです。
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ITEM NAME | 化学装置 2012年6月号 |
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ITEM CODE | PAP201206-f~PAP201206-m |
PRICE | 1,848~22,176 円(税込) |