■今月号の見所
【見所①】
村上正志氏からは「サイバー攻撃から化学装置は守れるのか?」の解説をして頂いている。ここでは、“…サイバー攻撃による国の情報機関や企業の情報システムが攻撃を受け、機密情報が盗まれる事件がメディアなどで取り上げられている。しかも、そのサイバー攻撃で、「制御システムや制御装置が攻撃できることが発見されている…」と。またさらに、そのサイバー攻撃の侵入口としては、制御ベンダの開発環境から、装置ベンダの開発環境、Slerエンジニアリング環境、ユーザーの現場環境とからが考えられている…”と注意喚起している。詳細は、10頁にわたり解説がなされている本文をご参照下さい。
【見所②】
連載中の南一郎氏;「プラントエンジニアリング・メモの“Eckert図による充填塔”」では-「相対的に低沸分に富むガスと高沸分が多い液が塔内で向流接触して物質移動を行うとき液体の物性(密度、粘度など)や流速および塔構造により、ある限度を過ぎると一方の流れにより他方の流体の流れが妨げられ、ついには同方向(一般には上方)に流れるようになる。このような現象を「フラッディング」と言い、ガスが液を重力と逆方向に持ち上げなければならないので圧力損失(ガス側で考える)が大きくなるという特徴がある…」と解説。今回は、蒸留への適用を対象とした不規則充填物塔のフラッディング計算法をもっとも一般的なEckert図をベースに紹介がなされている。
【見所③】
特集の一つ青木裕氏からは、“P&F膜分離モジュール”に関しての解説を頂いている。まず、膜分離技術の概要として、“膜分離の対象粒子径”“膜分離技術の分類”を取り上げている。-「膜分離は、0.2nmの水分子から10μmのデンプンまでの粒子のサイズで分ける技術である。
サイズによって、3つの分離プロセスがある。大きい順に、第1は、0.1μm(100 nm)~10μmを分離範囲とするマイクロフィルトレーション(MF)で、バクテリアなどの浮遊物質や大きいコロイドを溶液から分離するのに使われている。第2は、2 nmから100 nmまでを分離範囲とするウルトラフィルトレーション(UF)で、タンパク質等の高分子を溶液から分離するのに使われている。第3は、0.2 nmから2 nmを分離範囲とする逆浸透(RO)で、水から食塩を分離するのに使われる…」と。今回は、一般的に「クロスフィルトレーション」と呼ばれている膜分離技術-「膜の目開きよりも大きい粒子は保持液に、小さい粒子は透過液に振り分けられ、プロセスにより、一方が製品(有価物)の場合と、両方が製品の場合がある…」。-について紹介がなされている。詳細は本文をご参照下さい。
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ITEM NAME | 化学装置 2013年9月号 |
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ITEM CODE | PAP201309-f~PAP201309-m |
PRICE | 1,848~22,176 円(税込) |