化学装置 2012年3月号

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【特集】注目される電池の最新製造技術


次世代リチウムイオン二次電池用電極材開発動向と今後の課題
首都大学 金村 聖志

ビーズミルによる電池材料の加工技術
アシザワ・ファインテック 相良 智之

リチウムイオン二次電池製造工程から発生する有機溶剤

NMPの回収技術と精製リサイクル技術
日本リファイン 竹山 友潔

【技術トピックス】


次世代リチウムイオン電池用Si 系負極の作製および評価装置
鳥取大学 薄井 洋行,坂口 裕樹

電池材料等の高品質保管が可能な低温・低湿(保管庫)装置

「クール&スーパードライCSD-1402-01」を開発
東洋リビング

全自動排出型超遠心分離機「AF510」を上市
巴工業

羽根車式分級機搭載型衝突板式ジエット粉砕機「アイゼット」を開発
日本ニューマチック工業

カプセル化装置「B-395Pro」を上市
日本ビュッヒ

【巻頭言】


「環境・エネルギー化学」技術を育てよう!
三井造船プラントエンジニアリング 村田 逞詮

【工場・企業紹介】電熱装置・機器をトータル プロデュース


―コア技術のヒータで未来を拓く―
東リツ

【特別寄稿】
注目度高まる危険性・有害性がある環境中作業に最適な呼吸用保護具


封じ込め現場における呼吸用保護具の選定
東洋エンジニアリング 島 一己

【一本記事】LCAに配慮した材料および製品設計に対応


プラスチックの複合化技術とその応用(上)
元 東京医科歯科大学 宮入 裕夫

【連 載】


プラントエンジニアリング・メモ
エプシロン 南 一郎

エネルギーの基礎知識
名古屋市立大学 齋籐 勝裕

環境改善の進め方
露木生産技術研究所 露木 崇夫

2010年代世界化学工業の展望
産業技術評論家 田口 定雄

化粧品の材料設計 ―基礎から応用まで―
近畿大学 鈴木 高広

知っておきたい微粒子をめぐる世界
種谷技術士事務所 種谷 真一

初歩から学ぶ「化学機器・装置」設計
大野技術士事務所 大野 光之


■技術トピックスⅡ


電池材料等の高品質保管に最適な低温・低湿(保管)装置
この度、東洋リビング(株)が開発した「クール&スーパードライCSD-1402-01」は従来の制御方式の改良により、相対湿度は6時間後にほぼ0%RHという超低湿度を維持し続けることが可能。
また、庫内設定温度は20~30℃で任意の温度設定もできる。本装置はリチウムイオン電池用粉体材料やLED、IC等の半導体部品をはじめ、食品、医薬品等の製造工程中の温度・湿度管理に最適。



【3月号特集 『注目される電池の最新製造技術』の見所】


(1)リチウム電池システムの最大の特徴と長所は、「電池反応の形態に由来する。リチウム電池の反応機構は、正極および負極ともにLi+イオンが活物質から電解液に溶出するか、電解液中のLi+イオンが活物質内部に挿入あるいは集電体上に析出する反応である。反応に関与する物質は活物質と電解液中のLi+イオンである。Li+イオンは正極から溶出し、必ず同じ量のLi+イオンが負極で吸収される。あるいはその逆の反応が電池の充放電時には生じる。したがって、電解液中のLi+イオンの量は充放電に伴って変化することはない。それゆえ、電解液は単純にLi+イオンの通り道として機能すればよく、それ以外のことは要求されない。このような反応を基礎として電池を構成する場合、電池内部の電解液量は最小限でよい。リチウム電池の場合、電解液を最小限にすることができるため、電池のエネルギー密度が大きくなる。この点がリチウム電池システムの最大の特徴」と強調する( 首都大学・金村聖志氏)。


(2)現在リチウムイオン電池の市場は、PC・小型モバイル向けから車載向け、家庭用蓄電池向けへとその用途は多様化し、市場は拡大を続けている。特に、車載用リチウムイオン二次電池市場の拡大に合わせて、電極盤用バインダーであるポリフッ化ビニリデン溶解に使用される有機溶剤N‐メチル-2-ピロルヒドリン(以下、NMP)の使用量もその増大が見込まれており、NPM新液生産量と需要のバランスからも電極板製造プロセスからガスとして排出されるNMPを高効率で回収し、その回収液を新液と品質の面において、少なくとも同等以上に精製する技術は必須になっている。この回収技術と精製リサイクル技術を日本リファイン・竹山友潔氏が優しく具体的に解説。


(3)「二次電池も二十年前は粉砕・分散は不要とされていたが、近年高性能化するに伴い粉砕・分散の要望も増加し、求められる技術レベルも高度化されてきている。アシザワ・ファイン・相良智之氏はこのほど、省エネルギー及び製造コストの削減に繋がる“ビーズミルを用いた二次電池材料の加工技術“を紹介している。


(4)技術トピックスⅠ:注目度高まる「次世代リチウムイオン電池用Si系負極の作製および評価装置」の解説の中で、鳥取大学・薄井洋行氏、坂口裕樹氏らは曰く、「電気自動車や定置用の電源として既存のものより格段に高いエネルギー密度と出力密度を持つリチウムイオン電池の開発が望まれている。……(中略)Siは、比較的安価で、環境や人体への影響を心配する必要もないことから、次世代負極材料の最有力候補と目される」と。






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